ある晩、深夜2時頃に突然テレビが「パッ」とついてしまって、心臓がドキドキ…。何かの拍子かと思ったけれど、電源を切ったはずなのにまた数分後に起動。怖くて寝られなかった…という方、実は少なくありません。

テレビには「オンタイマー」という機能が付いていることが多く、これが知らないうちに設定されていると自動的に起動します。家族の誰かが設定していた、なんてことも。設定メニューからタイマーをオフにすることで解決できますよ。

稀に、テレビのソフトウェアに不具合があり、自動的に起動してしまうこともあります。特に長くアップデートしていないテレビでは注意が必要です。テレビの設定メニューから「ソフトウェアの更新」ができる場合は、最新にアップデートしてみましょう。多くの場合、これで改善されます。

リモコンのボタンが押しっぱなしになっていたり、ホコリや汚れが原因で誤作動することもあります。特にリモコンをソファの隙間などに置いていた場合、無意識に押されている可能性も。センサー部分を柔らかい布で拭き取ったり、電池を交換してみるのもおすすめです。

特にマンションやアパートでは、隣室のリモコン信号が自分の家電に影響することもあります。赤外線の信号は壁を通り抜けることはありませんが、薄い壁や反射によって届いてしまうことも。一度、赤外線ブロッカーや遮光シールなどの対策を考えると安心です。

長年使っているテレビは、内部の基盤が劣化して誤作動を起こすこともあります。画面の映りが悪い、起動時に異音がするなどの兆候があれば、修理や買い替えも視野に入れてくださいね。特に10年以上使用している場合は、安全性の面からも見直しがおすすめです。

幹線道路や高圧電線の近くでは、外部の電波が家電に影響することもあります。Wi-FiやBluetooth機器、電子レンジなどとの干渉も考えられます。電源タップにノイズフィルターが付いているものに変えると改善されるケースがありますよ。

レコーダーやゲーム機との連携、視聴予約によって、テレビが自動でつくこともあります。「HDMI連携」や「CEC機能」と呼ばれる機能が原因のことが多く、接続機器の設定を確認し、必要のない自動起動はオフにしましょう。

夜中に家電が動くと「もしかして幽霊…？」と怖くなりますよね。でもご安心ください。多くの場合は、技術的な原因による誤作動や設定ミスです。照明が勝手につく、音楽が流れ出すなども、タイマーやスマート家電の連携によるものがほとんど。

何をしても解決しない場合は、専門のサポートに相談してみましょう。メーカーのサポートセンターや家電量販店の相談窓口も頼りになります。