ガトーショコラは型のまま冷やしてOK?プロも実践する理由とは
冷却タイミングで変わる!見た目と味の差
ガトーショコラの仕上がりには、冷却のタイミングが意外と大きな影響を与えます。
焼きたてのまま型から外すと、柔らかい状態の生地が崩れやすく、断面がぼやけてしまうことも。また、急激に温度を下げると食感がパサついてしまうこともあるんです。
ポイント
余熱を保ちながら少しずつ冷めていくことで、全体の水分が均一に落ち着き、濃厚でまとまりのある味わいに整っていきます。
プロのような美しい断面や、しっとり感を出したいなら「冷却タイミング」は大切なポイントです。
また、ケーキ表面のひび割れや、中心部の沈みなども、急冷するより型のままゆっくりと冷やすほうが回避しやすくなります。
プロや講師が「型冷却」を選ぶ納得の理由
なるほど
焼きたてのガトーショコラはとても繊細で、少しの衝撃でも割れたり沈んだりすることがあるからです。
型のままにしておくことで形が安定し、断面も美しく保てるだけでなく、内部の水分も均等に落ち着かせることができます。
とくにチョコレートを多く含んだ濃厚タイプのガトーショコラは、冷却過程が味に直結するため、ゆっくりとした型冷却が有効です。
また、型に残った余熱が中心部分までじんわりと伝わることで、焼きムラが自然と整い、全体が均一に仕上がります。
プロのこだわり
型のまま冷やすメリットとは?仕上がりに差がつく3つのポイント
崩れにくく、見た目が美しい断面に
ここがポイント
とくにプレゼントやおもてなし用に作るときは、見た目も大事なポイント。断面が美しいと、それだけで「おいしそう!」という印象になりますし、ラッピングしたときにも高級感が増しますよね。
しっとり濃厚な食感がキープできる
ガトーショコラの魅力といえば、口の中でとろけるようなしっとり感。
型に入れたまま冷やすことで、ゆっくりと熱が抜けていき、ケーキ内部の水分が飛びすぎず、しっとりとした食感が残りやすくなります。
ポイント
冷蔵庫への移動も安心&安定
焼きたてのケーキはとてもデリケートで、移動中に崩れてしまうことも。型に入れたままなら、ケーキの形が保たれたまま冷蔵庫に移せるので安心です。
底が安定している型のままなら、スペースを確保しやすく、庫内でぐらつくこともありません。
ケーキボードやお皿に乗せてから移動させるよりも安全性が高く、初心者にも扱いやすい方法です。
型冷却の落とし穴?注意すべき3つのポイント
結露による表面ベタつきを防ぐには
注意ポイント
これを防ぐためには、まず粗熱をしっかり取ってから冷蔵庫に入れるのがポイント。
ラップをかけるときも軽く浮かせて通気性を持たせてあげると安心です。
さらに、保存容器にキッチンペーパーを敷いておくと、余分な水分を吸収してくれるので、ベタつきや湿気対策にもなりますよ。
底がくっつく?型離れをよくする工夫
型に入れたまま冷やすと、底がくっついて外しにくくなることがあります。
ちょっとした工夫
また、冷蔵庫から出して少し常温に戻すだけでも、型離れがスムーズになることが多いです。
冷却中にケーキがしっかり締まりすぎてしまう前に、やさしくナイフを沿わせると、よりきれいに取り出せます。
保存時にラップや容器で気をつけたいこと
冷蔵保存の際には、ラップの仕方にも一工夫が必要です。
ピッタリと密着させすぎると、表面に跡がついたり、潰れてしまうことも。
ふんわりと覆うようにラップをかけるか、ケーキ全体が入る高さのある保存容器に入れてあげるのがおすすめです。
保存中も、やさしく扱ってあげてくださいね。
初心者も安心!ガトーショコラの正しい冷やし方ステップ
ステップ① 粗熱をしっかり取る(30〜60分)
step
1焼き上がったらすぐに冷蔵庫には入れず、まずは室温で30〜60分ほど粗熱を取ることが大切です。
早く冷やしたい気持ちをぐっとこらえて、しっかりと熱を逃がしてあげましょう。
室内の風通しをよくするだけでも、粗熱が効率よく取れますよ。
ステップ② 湿気を飛ばしてからラップをかける
step
2粗熱が取れたら、ケーキの表面に余分な湿気が残っていないかを確認してから、ラップやフタをしましょう。
ラップはぴったり密着させず、軽くかけるようにすると結露も防げます。冷やしながら表面が傷つかないよう、やさしく包んであげましょう。
ステップ③ 密閉容器に入れて冷蔵庫へ
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3ラップをしたら、密閉できる保存容器に入れて冷蔵庫へ。
保存のコツ
チョコレートの香りを守るためにも、密閉性の高い容器がおすすめです。
ステップ④ 一晩冷やして味をなじませる
step
4冷蔵庫で一晩冷やすことで、ガトーショコラの味がぐっと深まり、しっとり感も増します。
時間をかけることで、全体がなじみ、より美味しくなるんです。
「作ったその日もおいしいけど、翌日はもっとおいしい」なんて声も多いですよ。
型からきれいに外すコツと道具別のテクニック
ナイフは温めてから優しく使う
型外しのコツ
ぐっと力を入れるのではなく、そっとなぞるようにすると、きれいに外せますよ。
ナイフの代わりにシリコンヘラを使うと、さらに生地を傷つけにくくなります。
ドライヤーや湯せんで型を軽く温める方法
型の外側をドライヤーや湯せんで軽く温めると、ケーキとの間に少し隙間ができて、型離れが良くなります。
ただし、温めすぎには注意。ほんのり温かいくらいがベストです。
型の種類別:底取れ式・シリコン・金属型のコツ
型別テクニック
- 底取れ式型:底から押し上げるだけで簡単に外せるので初心者にもおすすめ。
- シリコン型:柔らかいため、型を軽く押し出すようにして外せます。
- 金属型:ナイフや温めテクを使って丁寧に外すときれいに仕上がります。
型に合わせた方法でやさしく扱えば、失敗しにくくなりますよ。
まとめ|型のまま冷やせば、プロ級の仕上がりも夢じゃない!
まとめ
じっくりと手間をかけたぶんだけ、食べたときの感動もひとしおです。